- 離婚する時の財産分与ってどう計算するの?
- 夫の財産、どれくらいもらえるのか知りたい
- 財産を隠されたりしないか心配
こんな悩みを解決できる記事になっています!
なぜなら、財産分与の基本的な計算方法から、対象となる財産、さらには複雑なケースや注意点まで、あなたが知りたい情報を分かりやすく解説するからです。
この記事を読み終えることで、財産分与の計算方法を理解し、あなたが離婚後の生活設計を具体的にイメージするための手助けとなるでしょう。
記事の前半では、財産分与の計算を始める前に知っておくべきこと3つについて解説し、
記事の後半では、財産分与の具体的な計算ステップ4つについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編です!
財産分与の計算を始める前に知っておくべきこと3つ
財産分与の計算を始める前に、いくつか知っておくべき大切なことがあります。
これらの基本を知っておけば、計算をスムーズに進められるでしょう。
まず理解しておきたいポイントは以下の通りです。
- 財産分与の対象になる財産とは
- 共有財産と特有財産を分ける
- 財産分与の基本的な考え方を知る
これらのことを知ることで、あなたの財産分与の全体像が見えてくるはずです。
それぞれ解説していきます。
財産分与の対象になる財産とは
財産分与の対象になるのは、原則として夫婦が協力して築き上げた財産です。
これは「共有財産」と呼ばれており、名義がどちら一方になっていても関係ありません。
対象となる財産の例には、以下のようなものがあります。
- 預貯金やへそくり
- 結婚中に購入した家や土地
- 結婚中に購入した車や家具
- 結婚中に積み立てた生命保険や学資保険
- 結婚期間中の退職金や年金
- 有価証券や投資信託
これらの財産をすべてリストアップすることから始めましょう。
たとえ夫名義の口座でも、結婚後に貯めたお金は共有財産になる可能性が高いのです。
隠されている財産がないか、しっかり確認することが大切でしょう。
共有財産と特有財産を分ける
財産分与の計算では、共有財産と「特有財産」を明確に区別する必要があります。
特有財産とは、結婚前から持っていた財産や、結婚中であっても相続や贈与で得た財産のことで、これは原則として分与の対象外になるからです。
特有財産に該当する例は以下の通りです。
- 結婚前に貯めていた預貯金
- 親から相続した不動産や現金
- 親族から個人的にもらった贈与
ただし、特有財産から生じた収益(例:相続したアパートの家賃収入)や、特有財産を元手に増えた財産は共有財産とみなされることもあります。
どこまでが共有財産でどこからが特有財産なのか、正確に判断することが求められます。
判断に迷う場合は、専門家に相談するのが賢明だと思います。
財産分与の基本的な考え方を知る
財産分与の基本的な考え方は、夫婦それぞれの貢献度に応じて財産を分ける、というものです。
現在の日本の裁判実務では、特別な事情がない限り貢献度は平等と考えられ、財産を原則2分の1ずつに分けることになっています。
これは、以下のような考え方に基づいています。
- 夫が外で働いて収入を得ていたとしても、妻が家事や育児を担うことで夫の仕事を支えていた、と考える
- 共働きの場合は、それぞれの収入に応じて貢献度を判断するが、それでも2分の1になることが多い
- 専業主婦(主夫)であっても、家事・育児の貢献が収入労働と同等と評価される
ですから、「私が働いていなかったから財産をもらえないのでは?」と心配する必要はありません。
あなたが家庭を支えてきたことも、財産形成への立派な貢献とみなされるのです。
まずは「原則2分の1」を頭に入れておくと良いでしょう。
財産分与の具体的な計算ステップ4つ
財産分与の計算は、いくつかのステップを踏んで行うと分かりやすいでしょう。
感情的にならず、一つ一つ順番に進めていくことが正確な計算につながります。
具体的な計算ステップは以下の通りです。
- ステップ1. 夫婦の全財産をリストアップする
- ステップ2. それぞれの財産を評価する
- ステップ3. 負債がある場合は差し引く
- ステップ4. 残った財産を原則2分の1で分ける
これらのステップを順に行うことで、分与されるべき金額が見えてきます。
それぞれ解説していきます。
ステップ1. 夫婦の全財産をリストアップする
まず最初に、夫婦が持つすべての財産を洗い出し、リストを作成します。
対象となるのは、結婚期間中に夫婦の協力によって得られた共有財産全てだからです。
具体的には、以下のような項目をリストに加えてみましょう。
- 預貯金(銀行名、支店名、口座番号、残高)
- 現金(タンス預金など)
- 不動産(種類、所在地、登記簿情報)
- 自動車(車種、年式、登録番号)
- 有価証券(株式、投資信託、債券など)
- 生命保険や学資保険(保険会社、証券番号、解約返戻金)
- 退職金や年金(見込み額や分割割合)
- 家財道具(高価なもの、購入時期など)
夫名義の財産も含め、漏れなくリストアップすることが非常に重要です。
証拠となる通帳のコピーや登記簿謄本などを集めておきましょう。
見落としがないように、時間をかけて丁寧に行うのが良いでしょう。
ステップ2. それぞれの財産を評価する
リストアップしたそれぞれの財産について、離婚時点での価値を評価します。
財産の種類によって評価方法が異なるため、正確な価値を把握する必要があるからです。
主な財産の評価方法は以下のようになります。
- 預貯金や現金はその時点の残高
- 不動産は不動産業者の査定額や固定資産税評価額
- 自動車は中古車買取業者の査定額
- 有価証券は離婚時の市場価格
- 生命保険や学資保険は解約返戻金の額
- 退職金は現在の自己都合退職金相当額や将来の受給見込み額
特に不動産や退職金の評価は複雑になることが多いでしょう。
評価額について夫婦間で意見が対立することもあります。
もし正確な評価が難しい場合は、専門家に見てもらうのも一つの方法です。
ステップ3. 負債がある場合は差し引く
夫婦の共有財産だけでなく、結婚期間中に発生した借金などの負債も考慮する必要があります。
原則として、夫婦が共同生活を営む上でできた負債は、共有財産から差し引かれることになるからです。
対象となる負債には、例えば次のようなものがあります。
- 住宅ローンや車のローン
- 生活費のための借金
- 事業のための借金(ケースによる)
ただし、夫がギャンブルで作った借金など、夫婦の協力とは無関係な個人的な借金は対象外となる可能性が高いでしょう。
負債についても、正確な残高を把握し、リストアップしておく必要があります。
借金がある場合は、プラスの財産から差し引いた額が分与対象財産となります。
ステップ4. 残った財産を原則2分の1で分ける
ステップ1〜3で共有財産の合計額から共有の負債合計額を差し引いた、最終的な「分与対象財産額」が算出されます。
この金額を、原則として夫婦で2分の1ずつに分けることになります。
計算式は以下のようになります。
- (共有財産の総額)-(共有の負債総額)=(分与対象財産額)
- (分与対象財産額)÷ 2 = (あなたまたは夫が受け取るべき金額)
この金額を目安に、現金や不動産などを具体的にどう分けるかを決めていきます。
例えば、不動産をどちらかが受け取る代わりに、もう一方が多く現金を受け取るなど調整するでしょう。
最終的な分け方は話し合いで合意することもできますが、原則は2分の1だと覚えておいてください。
ケース別!財産分与の計算例を3つ紹介
具体的な財産分与の計算をイメージするために、いくつかのケースを見ていきましょう。
あなたの状況に近い例があれば、参考にしてみてください。
ここでは、以下の3つのケースを紹介します。
- 預貯金と不動産がある場合
- 退職金や年金がある場合
- 借金がある場合
これらの例を通じて、計算の応用方法が理解できるでしょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
預貯金と不動産がある場合
夫婦の主な財産が預貯金と自宅不動産である場合の計算例を考えてみましょう。
それぞれの財産を評価し、合計額を2分の1にするという基本的な流れは同じです。
例えば、以下のような状況を想定します。
- 夫名義の預貯金:1,000万円
- 妻名義の預貯金:200万円
- 自宅不動産(査定額):3,000万円
- 住宅ローン残高:1,000万円
この場合、共有財産の合計は預貯金1,200万円+不動産価値3,000万円=4,200万円となります。
そこから負債である住宅ローン残高1,000万円を差し引くと、分与対象財産は3,200万円です。
この3,200万円を原則2分の1ずつ、つまり夫婦それぞれが1,600万円ずつ受け取る計算になります。
退職金や年金がある場合
夫(または妻)が会社員で、退職金や将来受け取る年金がある場合も財産分与の対象になります。
結婚期間中に相当する部分が夫婦の協力によって得られた財産とみなされるからです。
計算方法としては、以下のような考え方が一般的です。
- 退職金:別居時や離婚時の自己都合退職金相当額に結婚期間中の貢献度を考慮して計算(将来の受給見込み額で計算することもある)
- 年金:結婚期間中の厚生年金や共済年金の保険料納付記録を分割する「年金分割制度」を利用する
例えば、夫の退職金が2,000万円で、そのうち結婚期間中に対応する割合が半分だとすると、1,000万円が分与対象となり、その2分の1である500万円があなたの取り分となる計算です。
年金分割制度は、年金事務所で手続きが必要になります。
退職金や年金の計算は非常に複雑なため、弁護士や社会保険労務士に相談することをおすすめします。
借金がある場合
夫婦の共有財産よりも借金の方が多い、いわゆるオーバーローン状態の場合も考えられます。
この場合、財産分与として分けられるプラスの財産はないということになります。
借金が財産分与でどう扱われるかは、以下の点がポイントになります。
- 借金が夫婦の共同生活のためにできたものか(住宅ローン、生活費)
- 借金が個人的な浪費やギャンブルによるものか
共同生活のための借金であれば、共有財産から差し引いて計算します。
もし共有財産を差し引いても借金が残る場合、その残りの借金は原則として借りた人のみが返済義務を負うことになります。
個人的な借金であれば、それは財産分与の計算には含めません。
自分で財産分与を計算する際の注意点3つ
財産分与の計算は自分である程度行うことも可能ですが、いくつか注意しておきたい点があります。
これらの点に気をつけることで、より正確な計算ができるでしょう。
自分で計算する際に注意すべきことは以下の通りです。
- 全ての財産を正確に把握すること
- 財産の評価方法を間違えないこと
- 感情的にならず冷静に行うこと
これらの注意点を押さえて、計算を進めてみてください。
それぞれ解説していきます。
全ての財産を正確に把握すること
財産分与の計算のスタート地点は、夫婦が持つすべての財産を正確に把握することです。
夫が自分の財産を隠している可能性もゼロではないからです。
夫名義の財産も含め、以下のような情報をできる限り集めましょう。
- 銀行口座の通帳やキャッシュカード
- 給与明細や源泉徴収票
- 保険証券
- 不動産の登記簿謄本や固定資産税納税通知書
- 証券会社の取引報告書
もしこれらの情報が得られない場合は、弁護士に依頼して開示請求を行うことも可能です。
財産の全体像が見えないと、正確な計算は不可能です。
根気強く情報収集に努めましょう。
財産の評価方法を間違えないこと
リストアップした財産を評価する際に、正しい方法を用いないと計算結果が大きく変わってしまいます。
特に不動産や退職金などの評価は専門知識が必要になることが多いでしょう。
評価を間違えやすい財産とその注意点は以下の通りです。
- 不動産:固定資産税評価額は低い傾向にあるため、可能な限り不動産業者の査定も取るべき
- 退職金:自己都合退職金相当額で計算するのか、将来の受給見込み額で計算するのか、夫婦の年齢や会社の規定による
- 車や家財:購入価格ではなく、現在の価値(売却時の想定額など)で評価する
自分で正確な評価が難しいと感じたら、無理せず専門家を頼るのが賢明です。
適切な評価は、あなたが公平な財産分与を受けるために不可欠だからです。
くれぐれも自己判断だけで進めないように注意しましょう。
感情的にならず冷静に行うこと
財産分与の計算や話し合いは、感情的になりやすい場面が多いでしょう。
しかし、感情に任せて進めてしまうと、後で不利な結果になる可能性があります。
冷静に進めるためには、以下のようなことを心がけると良いでしょう。
- 一旦感情が高ぶったら、計算作業や話し合いを中断する
- 財産に関する事実や数字に焦点を当てる
- 夫の言葉に一喜一憂しない
- 自分の権利や希望を明確にしておく
財産分与は、あくまで夫婦の共有財産を清算する手続きです。
過去の不満や恨みは一旦横に置いて、事務的に進める意識を持つことが大切でしょう。
どうしても冷静になれない場合は、第三者(弁護士など)に間に入ってもらうことを検討してください。
計算が難しい場合に専門家へ相談すべき理由2つ
財産分与の計算は、夫婦の財産状況によっては非常に複雑になることがあります。
そのような場合、一人で悩まずに専門家へ相談することが、あなたの利益を守るために最善の方法でしょう。
計算が難しいと感じたら専門家に相談すべき理由は以下の通りです。
- 複雑な計算や評価を任せられるから
- あなたの権利を守るためのアドバイスをもらえるから
プロの力を借りることで、あなたが損をすることを防げるでしょう。
それぞれ解説していきます。
複雑な計算や評価を任せられるから
不動産の正確な評価や、退職金、年金の分割割合の計算は、専門知識がなければ難しい場合が多いです。
弁護士や税理士といった専門家であれば、これらの複雑な計算や評価を正確に行うことができます。
専門家に任せることで、以下のようなメリットがあります。
- 客観的で正確な財産評価を期待できる
- 法律に基づいた適切な計算をしてもらえる
- 自分で調べる手間や時間を省ける
- 夫との間で評価や計算方法について争いがある場合も対応してもらえる
特に、夫婦の財産の種類が多かったり、隠し財産の疑いがある場合は、専門家の力が必要です。
正確な計算は、適正な財産分与を受けるための第一歩となります。
まずは一度、無料相談などを利用してみるのも良いでしょう。
あなたの権利を守るためのアドバイスをもらえるから
弁護士は財産分与に関する法的な専門家であり、あなたの権利が侵害されないようにサポートしてくれます。
あなたが財産分与で損をしないように、状況に応じた適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。
弁護士に相談することで、以下のようなサポートが得られます。
- あなたの財産がどれくらいになるかの見込みを教えてくれる
- 夫が財産を開示しない場合の対処法を提案してくれる
- 夫との交渉を代わりに行ってくれる
- 調停や裁判になった場合の対応を任せられる
夫の方が財産状況を詳しく知っている場合や、夫が非協力的な態度をとる場合に、弁護士はあなたの強力な味方になります。
法律に基づいた主張をしてもらうことで、対等な立場で話し合いを進められるでしょう。
あなたが安心して新しい生活を始めるためにも、専門家の力を借りることをぜひ検討してください。
まとめ
今回は「財産分与 計算」というテーマで、離婚を視野に入れているあなたに向けて、計算方法や注意点などを解説しました。
財産分与の計算を始める前に知っておくべきことは、以下の3つでした。
- 財産分与の対象になる財産とは
- 共有財産と特有財産を分ける
- 財産分与の基本的な考え方を知る
財産分与の具体的な計算は、以下の4つのステップで進めることができたのです。
- ステップ1. 夫婦の全財産をリストアップする
- ステップ2. それぞれの財産を評価する
- ステップ3. 負債がある場合は差し引く
- ステップ4. 残った財産を原則2分の1で分ける
預貯金と不動産、退職金や年金、借金がある場合など、ケース別の計算例も紹介しました。
自分で財産分与を計算する際には、以下の3つに注意する必要がありました。
- 全ての財産を正確に把握すること
- 財産の評価方法を間違えないこと
- 感情的にならず冷静に行うこと
そして、計算が難しいと感じたり、夫との間でトラブルになりそうな場合は、専門家に相談すべき理由が以下の2つあったのです。
- 複雑な計算や評価を任せられるから
- あなたの権利を守るためのアドバイスをもらえるから
財産分与は、離婚後のあなたの生活を左右する非常に重要な手続きです。
この記事で得た知識を参考に、あなたの状況に合わせて財産分与の計算を進めてみてください。
もし不安な点や難しい点があれば、一人で抱え込まず、弁護士などの専門家のサポートを借りることも強くおすすめします。
あなたの新しい未来のために、正しい知識を持って一歩を踏み出しましょう。


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